こんにちは!森乃山です。
今回は林業とはいったいどんな仕事をするのかについての投稿をしていきたいと思います。
目次
1.林業とは?
2.仕事内容
2-1.植栽
2-2.下刈り
2-3.除伐
2-4.間伐
2-5.枝打ち
2-6.主伐(皆伐)
3.まとめ
1.林業とは?
まずはじめに林業とは何か?
結論から申し上げますと。山林で経済的利用を目的として樹木を伐採し木材(林産物)を生産する産業のことをいいます。
木材というのは、木を丸太状に切ったものを搬出し、それを家の柱やベニヤ板、バイオマス燃料のチップ材といった、使用の目的に合わせて加工したものです。
丸太状にした木材
建築用柱
ベニヤ板
バイオマス燃料チップ
木材を生産するためには、木を木材として商品化できるように管理して育てていかなければなりません。
木を管理していくうえでの仕事内容を次にまとめましたので、ぜひご覧ください。
2.仕事内容
2-1.植栽
植栽とは、山に新たに木の苗を植える作業です。
この植栽の作業は春もしくは秋に行われ、これにより木の成長のサイクルのスタートになります。
ただ適当に植えるのではなく、苗と苗の感覚を規則正しく植えることにより、作業も効率的となり、しっかり根が安定するように丁寧に植えることが大切です。
植栽の様子
2-2.下刈り
下刈りとは、植栽した苗の成長を阻害する草を刈り払う作業です。下刈りは6月下旬から8月下旬にかけて行います。
植栽してまだ間もない、苗の背の高さが低い場合は、2回に及んで下刈り作業を行います。
苗の成長具合にもよりますが、苗が草に負けないくらいの背の高さになる約5年間を目途にこの作業は行われます。
下刈りの様子
2-3.除伐
除伐とは、下刈りの時期を終えてある程度樹木が育った段階で、材となる見込みのない木を伐って除去することで山林全体のバランスと樹木の成長促進を促すために実施される作業です。
また、樹木の生長を阻害するかん木や、ツルなどの除去も行います。
除伐の様子
2-4.間伐
間伐とは、さらに樹木が大きくなり林内の樹木が混み合い薄暗くなった状態のものを間引きする作業です。
間伐によって間引きする木は主に、根曲がりしたものや、風雪害で折れたものを中心に行います。例外として、先に例に挙げたような劣性木がない場合でも、木が混み合っていれば数を調整するために間引きします。
間伐することで、新たに林内に太陽の光が入り込むスペースが作られ、それにより樹木の生長を促進させることができます。
間伐の様子
2-5.枝打ち
枝打ちとは、樹木の幹を育てるために樹木の葉の量を調整するために、枝を切り落とす作業です。
枝打ちの時期は、早春の新芽の吹き出す前頃までと、紅葉の始まる頃から雪の降る頃までです。これは、 新緑の頃から梅雨明けの時期までは、形成層の細胞分裂が最も盛んで、新たな組織が未熟であり、 樹液の流動が盛んなため、幹に傷がつきやすいため、樹木の細胞分裂が停止している時期に行います。
間伐と同様に、枝を切り落とすことで林内に太陽の光を取り入れることができるほか、カミキリムシなどの害虫被害を事前に防ぐ効果もあります。
また、枝打ちをすることで枝による節ができるのを防ぎ、将来的に製材したときに割れにくい丈夫な木材をつくることができます。
枝打ちの様子
2-6.主伐(皆伐)
主伐(皆伐)は、樹木が成熟し旬を迎えたものを収穫するために、すべての木を伐採する作業です。
伐採を行う際は、様々な林業機械が導入されます。
そして製材所に運搬するため、木を丸太状に造材され、トラックにより運ばれていきます。
樹木がすべて伐採された土地は、地面がむき出しになりそれにより豪雨などによる土砂災害を起こしやすくなるので、再度植栽を行いいまた同じようなサイクルを繰り返し行います。
主伐の様子
3.まとめ
林業は、農業と同じように成熟して商品化するために育て上げ、最後に成熟したものを収穫し、利用するための産業となります。
また、樹木を管理することで、林内の安定化につながり土砂災害などの対策を行うことにもつながります。
この記事を見て、少しでも林業に対しての知識や興味を持ち人が増えることになれば幸いです。