こんにちは!森乃山です。
苗を植栽して数年は、周りの草木に埋もれてしまうほど背が低く、そのまま放っておくと、日光が当たらず光合成することができず枯れてしまいます。
せっかく思いやりを持って植えた苗が、枯れてしまわないようにしっかりと下刈りのやり方について一緒に学んでいきましょう。
目次
1.下刈りの目的
2.下刈りの注意点
3.まとめ
1.下刈りの目的
まずはじめに下刈りの目的の結論をいうと、目的の樹種の成長を促すために、周囲の雑草や雑木を物理的に除去することです。
つまり、植栽した苗の成長を阻害する草木を取り除く作業のことをいいます。
基本的なやり方は、草刈り機を使って草を刈り払う作業なので、一般的な草刈りとほとんど変わりありませんが、林業の下刈りは草木を守るために行うために行うので、単純な草刈作業とは区別されます。
2.下刈りの注意点
下刈りの注意点の一つ目は、苗を誤って刈り払ってしまういわゆる誤伐です。苗が草木に埋もれてしまうと、どうしても草木と苗を区別して刈り払うのは非常に困難になります。
対策としては、苗が完全に埋もれてしまう前に下刈りを行い、慎重に行うことです。また、苗のすぐ横に目印となる棒などを立てておくと、苗の位置が分かりやすくなるので見極めがしやすくなります。
また、下刈り作業は山地で行うことが多いため、とうぜん急傾斜で行うことも多くあります。そのため、特に足元には十分に注意して行う必要があります。しっかりと踏ん張りの利く場所をみつけて、体の重心が安定した状態で、行いましょう。
移動のポイントとしては、斜面の下側から下刈りを行う範囲の端から端へと平行に移動しながら移動することです。そうすることでより刈り払い中の転倒を防ぐことができます。
そのほかにも、草刈り機のキックバックなどによるケガから身を守るためにも、草刈り機の使い方や安全装備品をしっかりと身に着け、他の作業員との作業間隔を十分に空けて行うようにしましょう。
画像引用:島根県立農林大学校 林業科
3.まとめ
下刈り作業は、苗を育てていく上で欠かせない作業となります。特に苗は植えてから数年はうまく活着していない場合が多く、最もひ弱で繊細な時期でもあります。
そのため、苗が周りの草木に負けてしまわないよう、しっかりと管理を行い、また作業中のケガにも十分気を付けて行いましょう。